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聖ソゾン殉教者                                 記念日 9月 7日


 4世紀の初め頃、タラシオという羊飼いの少年がシチリアに住んでいた。当時は迫害の時代で、信者達の生活は危険であったが、彼は洗礼を受けて名前をソゾンと変えた。ある日、野原で寝ていると、イエズスが夢の中に現れて、信仰の為に死ぬ覚悟をするために、彼が常に羊を守るために使っている武器を捨てて、ただ羊飼いの杖だけ持つように命じられた。
 ソゾンはすぐに町の神殿に行って、その中の黄金の偶像を羊飼いの杖でこなみじんに砕いてしまった。そして、偶像の金の手の一つを細かく分けて貧しい人々に与えた。ちょうどその時、あるキリスト信者たちが捕らえられ、偶像をこわしたと訴えられた。ソゾンは、自分が壊したことを自ら名乗り出た。役人達はソゾンの靴の裏から釘を打ち込んで、そのまま円戯場まで無理に歩かせた。ソゾンの勇気に感心した役人達は、彼を赦してやりたいと思って、群衆のために笛を吹けば釈放すると言った。しかしソゾンは、自分は羊のためには笛を吹いたことはあるが、今は神のためにしか吹きたくないと言って断った。そのため、彼は火あぶりになって殉教した。